2011年3月3日木曜日

深川洋一著『生命の暗号を聴く 名曲に隠されたタンパク質の音楽』(小学館)


深川洋一著『生命の暗号を聴く』(小学館)


2007年8月14日初版。著者の深川さんは『タンパク質の音楽』(筑摩書房)を1999年に出版しており、件の著作は2作目にあたります。前作及びこの著作は Dr.Joel Sternheimer (ジョエル・ステルンナイメール博士「素粒子論を専門とする理論物理学者」と本書では紹介)の「タンパク質と音楽」に関する研究がベースとなっています。


書評でも感想でもなく、私にとって気になった箇所を抜き出したメモ的な内容です。


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例えば体内でタンパク質が合成されるとき、アミノ酸、tRNA、リボソームという、スケールがそれぞれ異なる物質が含まれたシステムが関係する。スケーリング波動は、その三つのスケールを互いに結びつけているのである。

アミノ酸の発する信号は、アミノ酸ごとに振動数が異なっている。つまり別の見方をすれば、アミノ酸が一つつながるごとに、いろいろと違う高さの「音」が出ていることになる。(略)しかも各アミノ酸のピッチは、物理学の理論を用いて具体的に求めることもできる。もっとも「音」と表現したが、このミクロ世界の音楽は高音すぎて耳には聞こえないのだが…。(略)
不思議なことに、各アミノ酸が発する「音」は、同調現象(シンクロナイゼーション)を通じて十二平均律音階に一致するようになるため、中途半端なピッチの音はない。(略)

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『タンパク質の音楽』は単なる音楽ではなく「薬」であるということ。『タンパク質の音楽』は、人間が作曲した音楽とは違って特定の効果を生じさせる特殊な音楽であるため、使い方を間違えると副作用が生じる危険がある。だから利用にあたっては正しい知識が不可欠である。


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ひと言。

著者は、東京大学大学院理学系研究科修了。理性の成果である科学から感性が生み出す芸術まで、細分化された分野の枠を超えたトランスディシプリナーな視点で独立して研究、著述、講演を行う・・・著者紹介にありました。そのため本書は扱う話題が大変に幅広く(面白く)なかなかの「読み物」に仕立てています。一方で、それぞれの専門分野のお持ちの方が見れば「突っ込める部分」があるかもしれません。例えばピッチ(440Hz)の箇所などもそう。ですが「ルール」的概念を取り払ったところに何がしかの真実が存在しているかもしれないとも思いました。私は、442Hzで演奏しているのは「もしや毒成分を緩和する」感覚がそうさせたのかも、と勝手に科学的根拠なしに妄想していますが。それからリヒテルの事例や、あの事例やこの事例や…おっと広がってきそうなのでやめておきます。


メンタル系のコンテンツやコンピを制作される方は一読をお奨めします。
感覚的に制作したモノが増えているなぁ…と思いますので。

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