2011年2月14日月曜日

甘竹簫・排簫に聴く「千年の響き」。 1/2


「阿弥陀二十五菩薩来迎図(「早来迎」)」から
排簫を手にしている菩薩のみをアップした動画



正倉院にある楽器、排簫(はいしょう)※ の響きや可能性を確かめに予定を急遽変えて神奈川県民ホールへ。お目当ての排簫は残念ながらスライドでの説明のみだったが、代わりに箜篌(くご)と、笙(しょう)、竽()、馬王堆の竽(まおうたいのう)の実演があった。一柳慧さん作曲「時の佇まいⅡ」を佐々木冬彦さんの箜篌、「時の佇まいⅠ」を馬王堆の竽でそれぞれ聴いた。

演奏方法が不明確のまま、手探りと論理的思考と直感を静かに総動員して音楽で表現することの面白さが伝わってきたが、この日は会議室での演奏。響く空間で供される日(2011.3.5)が楽しみである。

また、方響(ほうきょう)や編鐘(へんしょう)といった「旋律打楽器」を間近に見ることができた。実に懐かしい色んなものが混ざった明るい響きであった。

とにかく得がたい経験である。


※手元にある米田雄介・杉本一樹著『正倉院美術館』(講談社)によれば「排簫(はいしょう)」ではなく「甘竹簫(かんちくのしょう)」という楽器名のみとなっていた。

(続く)


参考URL
http://hibiki.shinnyo-en.or.jp/
http://www.kanagawa-kenminhall.com/event/event-41119.html


阿弥陀二十五菩薩来迎図(「早来迎」)
知恩院(国宝)
引用元:Wikipedia

排簫を手にしている菩薩がわかりますか?

0 件のコメント:

コメントを投稿