2011年2月1日火曜日

映画 "Glinka” に観るコンサートのあり方

(続き)


それからコンサートのあり方について少々…


この映画、ステージの設営場所といい、座席の配置といい、お花の渡し方といい、素材(楽譜)選びのパフォーマンスといい、「目の前で起きていることは凄い」と感じれば、ちゃんとトロイカでグリンカ先生を呼んでくる手配力というか場の盛り上げ方といい、全てがアナログなんだけれどライヴ演奏の一つ一つが尊く貴いモノであることを皆が心得ている良き時代であったのだな、ということ(背景が「絵」なのはさて置いて)。

勿論、これらは映画の中の出来事ではありますが、しかし、Glenn Gold (グールド)がモスクワで演奏したときも似た現象が起きた(感動した聴衆が次々に知人や友人に電話をして聴きに来ることを勧めた)という話しもあります。

今ならケータイで電話もできるしTwitterを使って広めることも可能。実際、アーティスト自ら休憩中に何らかの「コミュニケーション」を取る時代でもある。それはそれで可能性が広がる一方、現代のコンサート運営がやや硬直しているのを感じるのは私だけだろうか?「硬直」とはシステマティックともいえるわけで、そのお陰で興行が大変に増えてきているのは間違いないのですが。


これは主にクラシックのコンサートについて。


それから最後に一つ。
これは結構大事なんです。

(続く)

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